前回のブログの、失敗原因に対しての対策を業者にヒアリングしてみました。
1.事前の風況観測や発電量シミュレーションが雑であること。
→とにかくここが一番大事で、適正な風力観測と解析のデューデリジェンスをやっている。経験と実績とコスト掛けて現地調査やっている。
具体的なシミュレーション方法は、設置場所に最も近いNEDO局所風況マップ500mメッシュデータ(地上30mデータ)の年間平均風速と、ワイブル係数K値を使って、各メーカーのパワーカーブを使用してワイブル分布計算によって算出している。
他にも、標高から空気密度ファクター計算、ウインドシア指数、乱気流係数なども計算して算出しているそうです。ちょっと、専門用語すぎてわからない。。
2.風車同士の間隔を詰め過ぎたこと。
→小型風力の場合、風車間の間隔は風向きに向かって縦に100m、横に40m以上あれば、乱気流は起きないことが分かっている。
3.落雷対策や台風などの強風対策が不十分であること。
→落雷耐性に関しては、風車てっぺんに避雷針を設置しており、電流がナセルやタワーの外側だけを伝って流れるように設計されているので、過電圧による故障リスクはかなり低い。
→台風などの対策としては、耐風速52m以上の基準をクリアしているので全く心配ない。
ちなみに過去最大の沖縄直撃の台風や、伊勢湾台風の基準風速値は40m程度。
4.風車の機種選定が甘いこと。
→風力業界で当初はC&F社製のCF20という小型風力が多かったが、当初は風況データの少ない中、風の弱い場所に立てる業者が多かったため、7~8割の案件がシミュレーション値に届かず、失敗に終わっている。
しかし、2018年から施工実績のあるデンマークのメーカーのソリッドウインドパワーは、
①十分な風況データがある中での後発での市場参入
②高品質なデザイン性で、風車大国デンマークの大手風車メーカーVestasから派生した会社なので大型風車の設計をベースに製造されています。(特に羽の形)
③可倒式といって、本体を倒せるので、メンテナンスコストが安価にできる。
この理由でこのC社さんはソリッドウインドパワーを選定し、すでに40基施工した実績があり。
5.メンテナンスの体制ができていないこと。
→多くの施工業者は、迅速なメンテナンス体制がなく、遠方だったり、部品がなかったり、人員がいなかったりする。
このC社は語学が長けた人材とソリッドウインドパワー直下の技術部隊のフォロー体制で迅速なメンテナンスと、補修部品の事前ストックがあるので、部品供給がすぐにできる。
このC社は語学が長けた人材とソリッドウインドパワー直下の技術部隊のフォロー体制で迅速なメンテナンスと、補修部品の事前ストックがあるので、部品供給がすぐにできる。
特に、予防保全技術と日本一の小型風車建設数という実績から得た業界知識があるというのがこのC社の特徴。
このC社さんは、業界の失敗事例や、自社の失敗事例に対して、すでに対策はできている印象です。
でも、施工した実績とそれに対する発電実績はシミュレーションに対してはどうなんでしょう?
Source: 【令】現役サラリーマンが副業で時間付きの収入を得ながら、マイルで世界中をタダで旅するブログ
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