「機会損失」の意味とは?使い方や例文、事例、類語

「機会損失」の意味とは?使い方や例文、事例、類語

社会人になっていきなり遭遇する言葉は多くありますが、「機会損失」というものもその1つでしょう。日常生活で耳にすることは少ないものの、ビジネスでは頻繁に使われる用語となっています。

今回は「機会損失」の意味や使い方について、例文を挙げて詳しく解説しますので、まだあまりなじみがないという人は参考にしてみてください。

「機会損失」の意味

「機会損失」とは

「機会損失(きかいそんしつ)」とは、「適切な意思決定をしなかったことで生じる損失」という意味の言葉です。最善の選択や万全の行動をしていれば得られたはずの利益が、別の選択をすることなどで目減りしてしまい、結果的に損失が生じることを指します。簡単な言葉で言えば、「儲けそこない」「稼ぎそこない」などになります。ビジネスシーンでは、重要な概念としてよく使われる用語です。

ビジネスシーンでの「機会損失」は、売買において確かな「買い需要」が存在するにも関わらず、売る側が判断を誤ったり問題が生じるなどして十分な売上を達成できず、本来得られたはずの利益からマイナスが生じることを指します。

「チャンスロス」と呼ばれることもありますが、これは英語で「機会」を意味する「chance」と、「損失」を意味する「loss」を組み合わせた和製英語になります。

資産運用における「機会損失」

「機会損失」は、資産運用においても使われる言葉です。この場合は、「マーケットの変動によって生じる儲けそこない」の意味になります。例えば儲けが出る確率が高いタイミングで取引をためらったり、または損切を見送ったことで「塩漬け株」を作ってしまい、その結果資金が動かせなくなって新たなチャンスを逃してしまうといったケースが、「機会損失」にあたります。

「機会損失」の使い方・例文

上では「機会損失」の意味について説明しましたが、続いては実際の使い方について紹介しましょう。ビジネス用語としての「機会損失」は、以下の例文のように使われます。

例文:「機会損失の発生を防ぐために、営業プロセスを徹底的に見直すべきだ」

例文:「商品を世界同時発売する手法は、機会損失を減らす上では効果的なものだ」

例文:「既存のお客様を1人失うことは、それだけ機会損失につながる」

例文:「在庫を多めに持つことは、維持費増加などのリスクもあるが、受注機会損失の回避につながる」

「機会損失」の例

「機会損失」の意味や使い方について見たところで、どういったケースが「機会損失」にあたるのか、その具体例も挙げておきましょう。

在庫不足

ビジネスにおける「機会損失」の代表例としては、「在庫の不足」が挙げられます。例えば、お弁当屋さんが昼前にすべての弁当を売り切ってしまった場合、当然それ以降の営業はできなくなります。しかし、お客さんが最も多くなるのはお昼時ですから、最も稼げる時間帯を無駄にしてしまったことになります。これは、在庫の読みを間違ったことで生じた「機会損失」にあたります。

契約タイミングの遅れ

「機会損失」は、営業においても無縁ではありません。さまざまなケースの「機会損失」が存在しますが、その中の1つに「契約タイミングの遅れ」があります。すぐに契約していれば問題なく取れていた案件なのに、社内の事情で契約書の提出が遅れ、結局顧客の心変わりを招いて契約を逃してしまうというものです。これは、営業体制の不備が主な原因となります。

クレジット決済ができない

支払い手段が限られることも、「機会損失」を招く原因になります。代表的なのが、「クレジットカードでの決済ができない」というケースです。例えば大規模ECサイトでは、支払い手段でクレジット決済を選ぶ人の割合は、ほぼ100%に近いと言われています。つまり、クレジット決済が選択肢としてあるかどうかは、「機会損失」を防ぐ上で重要なポイントになると言えます。

「機会損失」の類語と違い

「機会損失」には、いくつか似た意味の言葉が存在します。この項目では、そうしたものについて紹介してみましょう。

機会費用

「機会費用」とは、「別の選択によって得られていたはずの利益」という意味の言葉です。実際には選ばなかったものの、その選択をしていれば得られたであろう利益について言います。「機会損失」と視点は異なりますが、同じことがらを表す言葉です。こちらも例文で使い方を示してみましょう。

例文:「今回はA案を選んだが、一応B案の機会費用についても概算しておこう」

逸失利益

「逸失利益(いっしつりえき)」は、「事故や不法行為によって失われた、将来得るはずだった利益・収入」を意味する言葉です。例えば交通事故で被害者が死亡した場合、その被害者が生きていれば将来得ていたと考えられる収入を、「逸失利益」と言います。損失ではなく利益を指し、不法行為や事故などの理由に限るという点が、「機会損失」との違いになります。

例文:「未成年の逸失利益の仮定については、争いが生じやすいポイントとなっている」

最後に

以上、ビジネス用語としての「機会損失」の意味や使い方などについて、いろいろと紹介してきました。

「機会損失」という言葉は、上でも述べたように、ビジネスでは重要な概念となっています。どのような業界でも関連してくるため、社会人としては必須のワードと言えるでしょう。例文で示したような使い方を覚えるのはもちろん、似た意味の「機会費用」との違いについても、しっかり押さえておきましょう。

Source: 社会人の教科書

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